バート・ランカスター(1913~1994)は
ジェームズ・スチュワートと並んで私の大好きな俳優に挙げられる人です。またちょっと古い俳優さんですが、私はこの世代に夢中なんです(笑)
元々サーカス団で空中ブランコなんかをやっていたそうで、映画の中でも鍛えられた肉体で見事なアクションをやってのけます。いかにも野蛮な男、というような役柄が似合いますが、どこか知的な雰囲気を漂わせる不思議な人です。
様々な役柄の中でも、私は元気いっぱいなバートが好きです。
ゲイリー・クーパーと共演した
「ヴェラクルス」(1954)での「ニタァ」という笑顔。野心に溢れ、仲間を出し抜いていくのですがどこか憎めない。
「エルマー・ガントリー/魅せられた男」(1960)での口達者なえせ宗教家。ハイテンションな演説シーンが凄い(実は演説シーン好き)。
一番忘れられないのは
「泳ぐひと」(1968)。「変な映画なんだろうな」と思って観てみたらやっぱり変な映画でした(笑) 海パン一丁のおっさんが他人のプールで泳ぎ、森を走り回る!これだけ書くとオバカ映画のようですが、実はシリアスな作品(多分)です。進んでいくストーリーと衝撃のラストを思うと、最初の頃の「にんまり」とした笑顔が何故かコワイです。